借景だけど
すっかり山の緑も濃くなった今日。2頭は朝から田んぼで生草を食んでいます。
ところでこのカット、『山懐に抱かれた、のどかな農地』というしかない景色だけど、ここは多摩川左岸の国立市。山地も丘陵もありません。
種を明かせば、中央道のインターチェンジの、あのクルクルと回りながら登ってゆく「ランプ」(斜路という意味だそう)です。純然たる人工物にして壮大な築山、まるで借景だけど、この山のおかげでこの辺りの農地がひと単位の景観に見えるのも確かで、思いがけない効果。そうなるとこの田んぼだって牧草地に見えなくもないし、2頭のいる景色がいっそう素敵になるならありがたいもの、です。
2時間ほど草を食んだあとは、小屋へ。干し草を食べたり、水を飲んだり、塩のカタマリを舐めたりしてくつろぎます。
その後、カメラを向けると、鼻腔が膨らんで期待に満ちた顔で、もう少し食べてても良かったんだけどな~、とさらなる生草を伺うかのよう。
明日を楽しみにしよう!
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